【漫画】好きな子がめがねを忘れた 読後の感想
本作は、眼鏡を忘れて周りがよく見えないために、中学生の主人公の小村君の顔に三重さんがぐっと顔を寄せたところから始まるラブコメ作品です。
好きな子がめがねを忘れた(google検索)
この漫画はとても好きで、最終巻の第12巻が発売されて読了したあとも、
また最初から読み始めてメインの登場人物の楽しい気分をたっぷり味わいました。
ストーリーとしては、
序盤は、小村君は三重さんに対して一目惚れだったものの、三重さんは最初は全くそうでないというギャップが面白く、
中盤では、三重さんが、なぜ小村君は頻繁に眼鏡を忘れてしまう自分を全力でフォローしてくれるのかが不思議ながらも、
いつの間にか小村君のことばかり考えてしまっていることに気づき、
終盤では、とうとう三重さんが小村君に対して「特別な好き」を自覚して、小村君も三重さんもお互いの気持ちを伝えようともどかしく日々を過ごす、という流れとなっています。
本作は、というかこの作者さんの作品の傾向ですが、冷や冷やするような危うい紆余曲折はなく、結構ストレートに愛が育まれる感じです。
しかし、それでもなかなかにスリリングなエピソードがあり、どの話も楽しく読めました。
本作のメインテーマはもちろん「愛」ですが、
作者さんが主張したいのは、「好き合う2人が掛値のない全面的な好意を享受し合えるのなら、そしてそれがずっと続くのならそれはもう人生のゴールであり、愛についてはこれ以上のミッションコンプリートはない」ということではないかと思いました。
本作って、作者さんがその気になれば、高校生活編も余裕で続けられそうなんですよ。
というのも、まず小村君と三重さんの2人が進学する高校は別々だし、小村君が高校の入学説明会に行ったときに、彼に好意を示してきた女の子がいて、その場でもう友達になりたがっていたので、なんだか波乱が起きそうな感じだったしで、2人にそれなりの試練が与えられつつ、愛をさらに深めていく、みたいな読んでみたい進行が普通に想像できます。
それと、三重さんはスキンシップ好き好きガールなので、中学時代よりもさらに大胆でムフフな「スキンシップ」を小村君に求めるであろうことも最終巻で示唆しているんですよね。
でも、作者さんはそうはせず、2人の中学卒業を以て潔く「完」としているのです。
つまり、互いが何らかの思惑を隠し持って恋仲や家族になるのではないのなら、
本当にただどこまでも好き合えるのなら、多少の互いの欠点などどのようにでも乗り越えられるし、
妥協も(改善も)苦にならないのだろうし、それならもう彼らについて書くことはない、なぜならそれが究極で完成形の「愛」なのだからと、作者さんは主張しているのだと思いました。
まあ私もそう思いますよ。だって、第12巻の幸せそうな小村君と三重さんを見てたら、(その先の人生はどうなるか分からないものの)これ以上の愛はないのではないかと思うからです。
ところで、2chのスレッドで、夫としての自分をATMとしてしか見てない妻に愚痴をこぼすスレがたまによくありますけど、
これって何が問題かと言うと、妻が自分をあまり愛してくれていないのではないかということではなく、
むしろ夫自身が「思ったほど(今は)妻を愛していない」ことを何気に自覚してしまっていることだと思うんです。
少なくとも自分は妻となるこの人のことが好きすぎて結婚したはずなのにな……
という気持ちに追い打ちを掛けるように、妻が無上の好意を自分に向けてくれなくなった、
という事実を日々の生活で突き付けられたら、
なんか積み上げてきた愛という土台がグラグラ崩れていくような感覚を体感してしまうのも無理はないと思います。
結局それは、その愛について実はミッションコンプリートできていなかったということであり……
まあ辛い話ですな(他人事)。
何も人生の目的は愛を完結させることだけではないでしょうが、人間の幸福は愛を継続させ続けることにより満たされるのであれば、やはり人はよりよい完璧な愛を追い求めていくべきなのだろうと、本作を読んで感じたのでした。
でもまあ、実のところ、このことはその気になれば誰にだって達成できるでしょう。
つまり、この世のあらゆる事象に無上の愛を注ぐことができて、その行為自体に幸福を感じられるのであれば、それはもう愛について誰よりも深くミッションコンプリートしたと言えるのです(まあ無理ー)。
好きな子がめがねを忘れた(google検索)
この漫画はとても好きで、最終巻の第12巻が発売されて読了したあとも、
また最初から読み始めてメインの登場人物の楽しい気分をたっぷり味わいました。
ストーリーとしては、
序盤は、小村君は三重さんに対して一目惚れだったものの、三重さんは最初は全くそうでないというギャップが面白く、
中盤では、三重さんが、なぜ小村君は頻繁に眼鏡を忘れてしまう自分を全力でフォローしてくれるのかが不思議ながらも、
いつの間にか小村君のことばかり考えてしまっていることに気づき、
終盤では、とうとう三重さんが小村君に対して「特別な好き」を自覚して、小村君も三重さんもお互いの気持ちを伝えようともどかしく日々を過ごす、という流れとなっています。
本作は、というかこの作者さんの作品の傾向ですが、冷や冷やするような危うい紆余曲折はなく、結構ストレートに愛が育まれる感じです。
しかし、それでもなかなかにスリリングなエピソードがあり、どの話も楽しく読めました。
本作のメインテーマはもちろん「愛」ですが、
作者さんが主張したいのは、「好き合う2人が掛値のない全面的な好意を享受し合えるのなら、そしてそれがずっと続くのならそれはもう人生のゴールであり、愛についてはこれ以上のミッションコンプリートはない」ということではないかと思いました。
本作って、作者さんがその気になれば、高校生活編も余裕で続けられそうなんですよ。
というのも、まず小村君と三重さんの2人が進学する高校は別々だし、小村君が高校の入学説明会に行ったときに、彼に好意を示してきた女の子がいて、その場でもう友達になりたがっていたので、なんだか波乱が起きそうな感じだったしで、2人にそれなりの試練が与えられつつ、愛をさらに深めていく、みたいな読んでみたい進行が普通に想像できます。
それと、三重さんはスキンシップ好き好きガールなので、中学時代よりもさらに大胆でムフフな「スキンシップ」を小村君に求めるであろうことも最終巻で示唆しているんですよね。
でも、作者さんはそうはせず、2人の中学卒業を以て潔く「完」としているのです。
つまり、互いが何らかの思惑を隠し持って恋仲や家族になるのではないのなら、
本当にただどこまでも好き合えるのなら、多少の互いの欠点などどのようにでも乗り越えられるし、
妥協も(改善も)苦にならないのだろうし、それならもう彼らについて書くことはない、なぜならそれが究極で完成形の「愛」なのだからと、作者さんは主張しているのだと思いました。
まあ私もそう思いますよ。だって、第12巻の幸せそうな小村君と三重さんを見てたら、(その先の人生はどうなるか分からないものの)これ以上の愛はないのではないかと思うからです。
ところで、2chのスレッドで、夫としての自分をATMとしてしか見てない妻に愚痴をこぼすスレがたまによくありますけど、
これって何が問題かと言うと、妻が自分をあまり愛してくれていないのではないかということではなく、
むしろ夫自身が「思ったほど(今は)妻を愛していない」ことを何気に自覚してしまっていることだと思うんです。
少なくとも自分は妻となるこの人のことが好きすぎて結婚したはずなのにな……
という気持ちに追い打ちを掛けるように、妻が無上の好意を自分に向けてくれなくなった、
という事実を日々の生活で突き付けられたら、
なんか積み上げてきた愛という土台がグラグラ崩れていくような感覚を体感してしまうのも無理はないと思います。
結局それは、その愛について実はミッションコンプリートできていなかったということであり……
まあ辛い話ですな(他人事)。
何も人生の目的は愛を完結させることだけではないでしょうが、人間の幸福は愛を継続させ続けることにより満たされるのであれば、やはり人はよりよい完璧な愛を追い求めていくべきなのだろうと、本作を読んで感じたのでした。
でもまあ、実のところ、このことはその気になれば誰にだって達成できるでしょう。
つまり、この世のあらゆる事象に無上の愛を注ぐことができて、その行為自体に幸福を感じられるのであれば、それはもう愛について誰よりも深くミッションコンプリートしたと言えるのです(まあ無理ー)。
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