映画 トロン:レガシーを視聴した
最近、PS4で1980年代をリスペクトしまくった「ナリタ・ボーイ」というゲームをプレイしています。
そしてこのゲームをプレイしているとつい思い出してしまうのが映画「トロン」です。
それでこの映画のことをあれこれ反芻していたら、そういや、2010年にも「トロン:レガシー」という映画が公開されてたなぁと思い、
勢いでアマゾンプライムにて視聴してみたのでした。
※前作「トロン」を観たときの感想はこちら!
それで、私ENHはこの作品について途轍もなく大きな勘違いをしていました。
私はてっきり、「トロン:レガシー」は、オリジナルの映画「トロン」を惨たらしく冷徹にまるで古いトロンなどなかったかのように「上書きした」リメイク作品だとずっと思ってきました。だから本作にこれまで興味を持ってきませんでした。つまり、私はリメイク作品にはちっとも興味がないのです。
でも結論から言うと、本作は1982年のトロンの正統な続編だったのです!
いやもうびっくりw
んもう! それならそうと一言言ってくれればいいのにサ!
…まあ、いいでしょう。
第1作目のトロンの主人公は、今作では若い主人公の父親です。
ですが、ある時に突然世間からも主人公である息子からも姿を完全に消してしまいます。
そして、父が遺した会社の取締役となっていた主人公は、あるきっかけで父が遺した装置から「トロン」の電脳世界に生身のまま取り入れられて…… というストーリーです。
基本的には本作「トロン:レガシー」は前作の世界観やルールをそのまま生かしています。
なので、前作を観ていた方ならすんなりと今作の世界を理解できると思います。
また、前作の大きなウリだった、電脳世界内の「スポーツ」もそのまま健在です!
ブーメランのような旋回性能を持つ円盤を相手に投げつけて殺すフライングディスクに、走らせたバイクの軌跡がそのまま刃のような壁となり相手バイクを人ごと粉砕するライトサイクルもそのまま今作でも出てきます。しかもかなりアップグレードして!
このスポーツは本作でもかなりの見どころで、流石は21世紀版ということもあってとても良くできてました。
それはそうと、結局主人公は何故電脳世界に取り込まれなければならなかったのか、
これはなかなかに恐ろしい事態が電脳世界に隠されていて、どうしてもどうしても主人公が電脳世界に入って「由々しき問題」を解決しなければならなかったからなのです!
無論、その具体的な内容はネタバレになるので秘密です。
ですが、まあ、このあたりのシナリオは実に上手くできていると感じました。
本作はSFなので現実からすると無茶設定に思えるかもしれません。でも、もしトロンの世界が実現しているのなら、
本作の「事態」も絵空事として見逃せるものではないのです。
というわけで、アクションの派手さも去ることながら、本作の電脳世界が秘めている事態の重さが本作を面白いものに仕上げていると感じました。
そう言えば、前作トロンの素晴らしいところは、UNIXをベースとした世界で本来ならIT特に業務用サーバに関わっていない人だと理解し難い内容なはずなのに、脅威のエンタメ力でそれこそ子供でも楽しめるような内容に仕立て上げていて実に素晴らしかったのですが、
この素晴らしさは今作でも余すところなく存分に発揮されていました。
今作では、具体的なOSははっきりとは分かりません。しかしちらっとだけ見えるCLIのプロンプトに、前作のトロンみをしっかり感じ取ることができるでしょう。
それと今作では外部から電脳世界を操作できる強力な権限を持つ存在は全て「ユーザー」として総称されています。
前作だとアドミニストレータとユーザは別者として描かれていたような…気がします。
UNIXの用語やアーキテクチャがばんばん作内に出てきていたような気もします。
まあ、その辺の専門用語を今作ではほとんど用いていないのは、ITにさほど詳しくない人でも楽しめるようにした配慮なのでしょう。
少なくとも「ユーザー」は一般プログラムとは全く身分の違う、畏怖すべき存在として本作では描かれているので、
電脳世界では権限を持つものは「強い」のだなと誰でもが理解できることと思います。
という感じで本作を星10個満点で評価すると以下のようになるでしょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
満点ではないのは、中盤で少し大人しい感じのシーンがあったためです。中盤でチルい感じを出しているのはむしろ現代的ではあるのですが。
ただそのチルいシーンは重要なシーンでもあるのでここは評価が分かれる部分かもしれません。
とは言うものの、前作「トロン」の栄光を一切汚すことなく、21世紀版として違和感なく、しかも現代のテクノロジーを駆使して作り上げた作品は実に素晴らしいと思いました。現代らしさのある電脳世界でありながらワイヤーフレームを基調としたアーキテクチャとすることで1980年代という価値の「レガシー」感もしっかりあります。
隠し要素もあり(ダフト・パンクとか)、いろいろと楽しめる要素もあります。
さて、今作と前作、どちらから観たほうが良いのでしょうか。
リニアなストーリー年表に拘りたい方は前作「トロン」から観ることをお勧めします。
しかし、何しろ今から40年も前の作品なので、CGはかなり古臭く思えてしまうでしょう(何しろ世界初のCG映画です)。
なんならダサいまであります。でもそんなことで「トロン」の評価が下がるのもなんなので、
それくらいなら今作「トロン:レガシー」から視聴したほうがまだ楽しめるでしょう。
それで今作から視聴して、十分に興味を持ち、さらにはプログラマーだったりUNIXやらLINUXやらに業務で関わっているのなら前作の視聴もお勧めします!
きっとよく理解できるし、それによくもまあ1982年にこんなすごい発想ができたものだと感嘆できるでしょう。
いやはや面白い映画でした。やっぱSFっていいなぁ!



そしてこのゲームをプレイしているとつい思い出してしまうのが映画「トロン」です。
それでこの映画のことをあれこれ反芻していたら、そういや、2010年にも「トロン:レガシー」という映画が公開されてたなぁと思い、
勢いでアマゾンプライムにて視聴してみたのでした。
※前作「トロン」を観たときの感想はこちら!
それで、私ENHはこの作品について途轍もなく大きな勘違いをしていました。
私はてっきり、「トロン:レガシー」は、オリジナルの映画「トロン」を惨たらしく冷徹にまるで古いトロンなどなかったかのように「上書きした」リメイク作品だとずっと思ってきました。だから本作にこれまで興味を持ってきませんでした。つまり、私はリメイク作品にはちっとも興味がないのです。
でも結論から言うと、本作は1982年のトロンの正統な続編だったのです!
いやもうびっくりw
んもう! それならそうと一言言ってくれればいいのにサ!
…まあ、いいでしょう。
第1作目のトロンの主人公は、今作では若い主人公の父親です。
ですが、ある時に突然世間からも主人公である息子からも姿を完全に消してしまいます。
そして、父が遺した会社の取締役となっていた主人公は、あるきっかけで父が遺した装置から「トロン」の電脳世界に生身のまま取り入れられて…… というストーリーです。
基本的には本作「トロン:レガシー」は前作の世界観やルールをそのまま生かしています。
なので、前作を観ていた方ならすんなりと今作の世界を理解できると思います。
また、前作の大きなウリだった、電脳世界内の「スポーツ」もそのまま健在です!
ブーメランのような旋回性能を持つ円盤を相手に投げつけて殺すフライングディスクに、走らせたバイクの軌跡がそのまま刃のような壁となり相手バイクを人ごと粉砕するライトサイクルもそのまま今作でも出てきます。しかもかなりアップグレードして!
このスポーツは本作でもかなりの見どころで、流石は21世紀版ということもあってとても良くできてました。
それはそうと、結局主人公は何故電脳世界に取り込まれなければならなかったのか、
これはなかなかに恐ろしい事態が電脳世界に隠されていて、どうしてもどうしても主人公が電脳世界に入って「由々しき問題」を解決しなければならなかったからなのです!
無論、その具体的な内容はネタバレになるので秘密です。
ですが、まあ、このあたりのシナリオは実に上手くできていると感じました。
本作はSFなので現実からすると無茶設定に思えるかもしれません。でも、もしトロンの世界が実現しているのなら、
本作の「事態」も絵空事として見逃せるものではないのです。
というわけで、アクションの派手さも去ることながら、本作の電脳世界が秘めている事態の重さが本作を面白いものに仕上げていると感じました。
そう言えば、前作トロンの素晴らしいところは、UNIXをベースとした世界で本来ならIT特に業務用サーバに関わっていない人だと理解し難い内容なはずなのに、脅威のエンタメ力でそれこそ子供でも楽しめるような内容に仕立て上げていて実に素晴らしかったのですが、
この素晴らしさは今作でも余すところなく存分に発揮されていました。
今作では、具体的なOSははっきりとは分かりません。しかしちらっとだけ見えるCLIのプロンプトに、前作のトロンみをしっかり感じ取ることができるでしょう。
それと今作では外部から電脳世界を操作できる強力な権限を持つ存在は全て「ユーザー」として総称されています。
前作だとアドミニストレータとユーザは別者として描かれていたような…気がします。
UNIXの用語やアーキテクチャがばんばん作内に出てきていたような気もします。
まあ、その辺の専門用語を今作ではほとんど用いていないのは、ITにさほど詳しくない人でも楽しめるようにした配慮なのでしょう。
少なくとも「ユーザー」は一般プログラムとは全く身分の違う、畏怖すべき存在として本作では描かれているので、
電脳世界では権限を持つものは「強い」のだなと誰でもが理解できることと思います。
という感じで本作を星10個満点で評価すると以下のようになるでしょう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
満点ではないのは、中盤で少し大人しい感じのシーンがあったためです。中盤でチルい感じを出しているのはむしろ現代的ではあるのですが。
ただそのチルいシーンは重要なシーンでもあるのでここは評価が分かれる部分かもしれません。
とは言うものの、前作「トロン」の栄光を一切汚すことなく、21世紀版として違和感なく、しかも現代のテクノロジーを駆使して作り上げた作品は実に素晴らしいと思いました。現代らしさのある電脳世界でありながらワイヤーフレームを基調としたアーキテクチャとすることで1980年代という価値の「レガシー」感もしっかりあります。
隠し要素もあり(ダフト・パンクとか)、いろいろと楽しめる要素もあります。
さて、今作と前作、どちらから観たほうが良いのでしょうか。
リニアなストーリー年表に拘りたい方は前作「トロン」から観ることをお勧めします。
しかし、何しろ今から40年も前の作品なので、CGはかなり古臭く思えてしまうでしょう(何しろ世界初のCG映画です)。
なんならダサいまであります。でもそんなことで「トロン」の評価が下がるのもなんなので、
それくらいなら今作「トロン:レガシー」から視聴したほうがまだ楽しめるでしょう。
それで今作から視聴して、十分に興味を持ち、さらにはプログラマーだったりUNIXやらLINUXやらに業務で関わっているのなら前作の視聴もお勧めします!
きっとよく理解できるし、それによくもまあ1982年にこんなすごい発想ができたものだと感嘆できるでしょう。
いやはや面白い映画でした。やっぱSFっていいなぁ!



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