ダンジョン・エンカウンターズ クリアしたよ!
PS4でスクエニのシンプルなコマンド入力型のRPGをプレイしていましたが、本日にクリアしました!
エンドロール

PS4の本作ユーザにおける、クリアの証として扱える「全員集合」のトロフィーの取得率は、24.5%でした。
総プレイ時間は約50時間でした。

というわけで、本作を振り返ってみます。
1.総合評価
本作を星10個満点で評価すると、
☆☆☆☆☆☆☆
となるでしょうか。
ゲームの核となる、パーティのメンバーがプレイを通じて強くなっていく、とか、ダンジョン攻略の選択肢の多さ、というところで見ると、及第点はあると感じました。
しかし、クリアまでプレイしてみてずっと感じてきたのは、「シンプルなのか、手抜きなのか分からない」ということです。
まあ、シンプルなのは間違いないですよ。贅肉と呼べる部分はほとんどなくて、これ以上システムをシンプルにするのは無理というくらいのシンプルさでした。
しかし、その一方で、「もうちょっとシステムを掘り下げても良かったのでは?」と感じたのも事実です。
低コストというのは本作では恐らく至上命題で、FFのように延期に次ぐ延期なんてことは絶対に許されないので、完成度はどうあれ、とにかく期限内に完成に間に合わせたというのが見え隠れしていたように思います。
とは言うものの、何かバグがあったわけではないです。元々重い処理がないからでしょうけど、処理の遅延もなければフリーズや強制終了もなく、なので、基本的な部分で手抜きがあったわけではないです。
でもまあ、素人であるプレイヤーにもっと他にもできることがあったはず、と思われるのはどうかな? と思いますよ。
それはともかく、ゲームとして面白いかと言われると、結構楽しめました。会話シーン1つすらありませんが、苦闘の果て、遭難みたいな放浪の果てに貴重なアビリティを見つけたときなどは「おっしゃーーーーーー!」って嬉しくなったくらいですから、十分に楽しめたと言えます。
レベリング設計もなかなかのバランスでした。
かつてのエニックスのドラクエ1の発売が1986年、スクウェアからFF1が発売されたのが1987年、それから35年近くもRPGを作り続けてきているわけですからその辺りの調整はまさにゲームメーカー老舗に相応しい熟練のレベリング設計だと思いました。
決して楽々のサクサクでレベルが上がるわけではない、けど、MMORPGでのソロプレイみたいに苦痛を感じるほどのレベリングをするわけでもないので、まあ絶妙と言っていいでしょう。難易度としてのストレスはあっても、メタいところでストレスがなかったのは評価できます。
2.難易度
全体的な難易度は、じっくり進めるなら中くらいか少し簡単、ぎゅんぎゅん進めようとすると中程度からやや難しい、というところでした。
最終的なゴールはおそらく1つみたいですが、そこに至るまでは様々なアプローチが可能となっているので、自分が思うままにプレイできます。
私は、必ずクリアしたいと思っていたのでタイムアタックみたいな進め方はせず、じっくり進めていきましたが、その進め方なら重要なアビリティもゲットし易いので、初心者には向いているプレイ方法だと思います。
敵は強いのは本当に強いのがいます。まともぶつかると戦闘不能や全滅も視野に入るくらいなので、なめプはせずにしっかり考えて行動する必要はあるでしょう。
ちなみに、私は4人パーティで、同時に3人までは戦闘不能となりましたが、結局最後まで全滅はしないままでした。
まあこれはじっくり進めたからだと思うのですが、全滅しなかったのなら、まあそんなに難しい作品というわけではないんだろうなと思います。
ちなみにパーティが全滅すると、その場に置き去りとなり、そうなるとアカデミーに在籍する残りの冒険者でパーティをビルドして全滅パーティを救出するか、あるいはもう放置して新規に1からやり直すか、ということになるので、進め方によっては難易度はかなり高くもなる、というのは本作の面白いところと言えます。
3.アイテム
本作はでは武具や各種アイテムはレアなものも含めて最初から明らかになっています。
ですが、最初から全てが店先に並んでいるわけではなく、ダンジョンへの潜り具合や、行方不明者の救出具合で変わってきます。
最初からどういうアイテムがあるのか分かり、それを取得するのを目標の1つにすることができるので、モチベーションは維持しやすいと思います。
なお、アイテムによっては、「計算問題」や「地形問題」というイベントを解くことによってしか取得できないものもあります(ただし、まれに敵がドロップすることもあります)。上記の問題はなかなかに難易度が高いので、特にレアなアイテムは入手できない人もいるかと思われます。実は私はそれらの問題をほとんど解かなかったので、ほとんどのレアアイテムは取得できないままでしたw
4.バトル
バトルはコマンド入力型で、行動力が100%まで貯まると何らかのアクションができる、という方式です。FFにはよくある感じといえば想像し易いでしょう。私は行動力が貯まると一旦バトルが中断する、というウェイト方式を選びましたが、リアルタイムにバトルできる方式にも切り替えることができるようです。そうなるとバトルはかなりスリリングになるでしょうね。
バトルでは武器や魔法で戦いますが、魔法は攻撃魔法のみです。防御については、全てアビリティで対処するのがちょっと変わってますね。なので、アビリティを入手できない限りは例えばエリアヒールはできないままとなるので、そういう意味でも探索のためにダンジョンを彷徨うのは必須なこととなるでしょう。
ラスボスは強い! しっかりパーティを鍛えてから、中盤以降に入手できるアビリティも取得した上でラストバトルに臨みましょう。
5.シンプルシリーズへの期待
一流大手メーカーでも安価な値段で買えるゲームを提供してくれるのはありがたいことです。
でも、細密に重厚に作り込んだゲームが普通になっている昨今では、見た目が劣るシンプルなゲームを供するのはなかなかに難しいことだと思います。
ゲームの本質を見極め、無駄を極限まで削ぎ落とす、というコンセプトなら興味はありますが、
40代以降のおっさんおねえさんのようなかつてのレトロゲームプレイヤーをターゲットにするためにシンプルにする、というコンセプトはあまり良いとは思えません。
なぜなら、確かにレトロなゲームは見た目がシンプルですけど、当時のクリエイターは、何も「シンプル・イズ・ベスト」を目標として作品を世に出したわけではなく、当時のPCやらゲーム機のスペックが低すぎる故にそうせざるを得なかった、というのが大半の理由なはずだからです。
なので、レトロな作品は懐かしいからおっさんの興味を惹きやすいからと言って、レトロ風なシンプル作品を出せばおっさんが食指を伸ばすわけではないので、今後シンプルシリーズをさらに展開するのではあれば、もっと良く考えて新作を作ると良いのではないでしょうか。
まあ、いろいろ言いましたけど、重厚な作品が多いスクエニで、いろんなタイプのゲームを模索する、という試みは歓迎です。今後も、素人には思い浮かばないような新機軸のゲームを発表してゲーマーを楽しませてください。
キャプチャーギャラリー
ベヒんもスの群れは心理的に辛いし、実際厳しい攻撃をしてくるので逃げたい

クリア後もトロコン目指してプレイを続行できる

ダンジョン・エンカウンターズのプレイ例(他の方の動画です)



エンドロール

PS4の本作ユーザにおける、クリアの証として扱える「全員集合」のトロフィーの取得率は、24.5%でした。
総プレイ時間は約50時間でした。

というわけで、本作を振り返ってみます。
1.総合評価
本作を星10個満点で評価すると、
☆☆☆☆☆☆☆
となるでしょうか。
ゲームの核となる、パーティのメンバーがプレイを通じて強くなっていく、とか、ダンジョン攻略の選択肢の多さ、というところで見ると、及第点はあると感じました。
しかし、クリアまでプレイしてみてずっと感じてきたのは、「シンプルなのか、手抜きなのか分からない」ということです。
まあ、シンプルなのは間違いないですよ。贅肉と呼べる部分はほとんどなくて、これ以上システムをシンプルにするのは無理というくらいのシンプルさでした。
しかし、その一方で、「もうちょっとシステムを掘り下げても良かったのでは?」と感じたのも事実です。
低コストというのは本作では恐らく至上命題で、FFのように延期に次ぐ延期なんてことは絶対に許されないので、完成度はどうあれ、とにかく期限内に完成に間に合わせたというのが見え隠れしていたように思います。
とは言うものの、何かバグがあったわけではないです。元々重い処理がないからでしょうけど、処理の遅延もなければフリーズや強制終了もなく、なので、基本的な部分で手抜きがあったわけではないです。
でもまあ、素人であるプレイヤーにもっと他にもできることがあったはず、と思われるのはどうかな? と思いますよ。
それはともかく、ゲームとして面白いかと言われると、結構楽しめました。会話シーン1つすらありませんが、苦闘の果て、遭難みたいな放浪の果てに貴重なアビリティを見つけたときなどは「おっしゃーーーーーー!」って嬉しくなったくらいですから、十分に楽しめたと言えます。
レベリング設計もなかなかのバランスでした。
かつてのエニックスのドラクエ1の発売が1986年、スクウェアからFF1が発売されたのが1987年、それから35年近くもRPGを作り続けてきているわけですからその辺りの調整はまさにゲームメーカー老舗に相応しい熟練のレベリング設計だと思いました。
決して楽々のサクサクでレベルが上がるわけではない、けど、MMORPGでのソロプレイみたいに苦痛を感じるほどのレベリングをするわけでもないので、まあ絶妙と言っていいでしょう。難易度としてのストレスはあっても、メタいところでストレスがなかったのは評価できます。
2.難易度
全体的な難易度は、じっくり進めるなら中くらいか少し簡単、ぎゅんぎゅん進めようとすると中程度からやや難しい、というところでした。
最終的なゴールはおそらく1つみたいですが、そこに至るまでは様々なアプローチが可能となっているので、自分が思うままにプレイできます。
私は、必ずクリアしたいと思っていたのでタイムアタックみたいな進め方はせず、じっくり進めていきましたが、その進め方なら重要なアビリティもゲットし易いので、初心者には向いているプレイ方法だと思います。
敵は強いのは本当に強いのがいます。まともぶつかると戦闘不能や全滅も視野に入るくらいなので、なめプはせずにしっかり考えて行動する必要はあるでしょう。
ちなみに、私は4人パーティで、同時に3人までは戦闘不能となりましたが、結局最後まで全滅はしないままでした。
まあこれはじっくり進めたからだと思うのですが、全滅しなかったのなら、まあそんなに難しい作品というわけではないんだろうなと思います。
ちなみにパーティが全滅すると、その場に置き去りとなり、そうなるとアカデミーに在籍する残りの冒険者でパーティをビルドして全滅パーティを救出するか、あるいはもう放置して新規に1からやり直すか、ということになるので、進め方によっては難易度はかなり高くもなる、というのは本作の面白いところと言えます。
3.アイテム
本作はでは武具や各種アイテムはレアなものも含めて最初から明らかになっています。
ですが、最初から全てが店先に並んでいるわけではなく、ダンジョンへの潜り具合や、行方不明者の救出具合で変わってきます。
最初からどういうアイテムがあるのか分かり、それを取得するのを目標の1つにすることができるので、モチベーションは維持しやすいと思います。
なお、アイテムによっては、「計算問題」や「地形問題」というイベントを解くことによってしか取得できないものもあります(ただし、まれに敵がドロップすることもあります)。上記の問題はなかなかに難易度が高いので、特にレアなアイテムは入手できない人もいるかと思われます。実は私はそれらの問題をほとんど解かなかったので、ほとんどのレアアイテムは取得できないままでしたw
4.バトル
バトルはコマンド入力型で、行動力が100%まで貯まると何らかのアクションができる、という方式です。FFにはよくある感じといえば想像し易いでしょう。私は行動力が貯まると一旦バトルが中断する、というウェイト方式を選びましたが、リアルタイムにバトルできる方式にも切り替えることができるようです。そうなるとバトルはかなりスリリングになるでしょうね。
バトルでは武器や魔法で戦いますが、魔法は攻撃魔法のみです。防御については、全てアビリティで対処するのがちょっと変わってますね。なので、アビリティを入手できない限りは例えばエリアヒールはできないままとなるので、そういう意味でも探索のためにダンジョンを彷徨うのは必須なこととなるでしょう。
ラスボスは強い! しっかりパーティを鍛えてから、中盤以降に入手できるアビリティも取得した上でラストバトルに臨みましょう。
5.シンプルシリーズへの期待
一流大手メーカーでも安価な値段で買えるゲームを提供してくれるのはありがたいことです。
でも、細密に重厚に作り込んだゲームが普通になっている昨今では、見た目が劣るシンプルなゲームを供するのはなかなかに難しいことだと思います。
ゲームの本質を見極め、無駄を極限まで削ぎ落とす、というコンセプトなら興味はありますが、
40代以降のおっさんおねえさんのようなかつてのレトロゲームプレイヤーをターゲットにするためにシンプルにする、というコンセプトはあまり良いとは思えません。
なぜなら、確かにレトロなゲームは見た目がシンプルですけど、当時のクリエイターは、何も「シンプル・イズ・ベスト」を目標として作品を世に出したわけではなく、当時のPCやらゲーム機のスペックが低すぎる故にそうせざるを得なかった、というのが大半の理由なはずだからです。
なので、レトロな作品は懐かしいからおっさんの興味を惹きやすいからと言って、レトロ風なシンプル作品を出せばおっさんが食指を伸ばすわけではないので、今後シンプルシリーズをさらに展開するのではあれば、もっと良く考えて新作を作ると良いのではないでしょうか。
まあ、いろいろ言いましたけど、重厚な作品が多いスクエニで、いろんなタイプのゲームを模索する、という試みは歓迎です。今後も、素人には思い浮かばないような新機軸のゲームを発表してゲーマーを楽しませてください。
キャプチャーギャラリー
ベヒんもスの群れは心理的に辛いし、実際厳しい攻撃をしてくるので逃げたい

クリア後もトロコン目指してプレイを続行できる

ダンジョン・エンカウンターズのプレイ例(他の方の動画です)



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