アニメ ケムリクサを視聴中(第1、2話)

2017年にアニメ界の話題をいろんな意味でかっさらった名作、けものフレンズ。
何故だか、同作の最大の貢献者である「たつき」監督が降板する(させられる)事態となり、残念に思った方々も多いかと思います。

たつき監督はその後、短編を公開したりしていましたが、2019年になり、待望の続きものの新作アニメを公開しました。
それが、今作の「ケムリクサ」です(同名の作品は2010~2012年にすでにニコニコ動画で公開されていますが(私は未視聴)、今回は再構成版?、それとも完全な新作?)。


たつき監督の力量は如何ほどのものか、けものフレンズで十分すぎるほどに知らしめさせられたとはいえ、まだ未知数感があるのは否めない感じではありました。

それで、アマゾンプライムで、ゴクリと固唾を飲みながら、チョーヤの梅酒炭酸水割を飲みながら、不安半分で本作を観始めたのですが……

結論から言えば、たつき監督の力量は本物だと思いました。けもフレだけの偶然とかマグレではない、本物のアニメ監督としての力量を持っている、第2話まで観終わってそう感じさせられました。


舞台は、現代以降の、ひどく荒れ果てた世界のどこか。あまりにも荒れ果てすぎているからか、ほとんど生命の動きらしいものがありません。

そこに本物の猫耳と伸縮自在の緑に発光するしっぽを持つ落ち着きのある若い女性、人間とほとんど見た目の変わらない少女、それからかなり幼い幼女たちが暮らしていて、しかし、狂暴で巨大な「アカムシ」に生活圏を脅かされている、というところからストーリーが始まります。


主人公格としての彼女たちの風貌とか話し方に違和感を感じて、もう話に入り込めない、という人はこの作品の視聴を早々に諦めたかもしれません。でも、彼女たちが何をしようとしているか、彼女たちは何者かに気づいて、少しずつこの不思議な世界に慣れ始めたなら、たつき監督が次々に放ってくるサプライズに、たちまち目が離せなくなると思います。


ストーリーのことに触れていくと、このサプライズを楽しめなくなるので詳しいことはここには書きませんが、荒れ果てた死の世界にも似たようなところで、視聴者の心をぐいと掴んでいく出来事を多くの人が楽しめると思います。


たつき監督は、たぶん既存の作品にない「新しいモノ」を本気で作ろうとしているし、作ってきたと思います。その発現の1つがけもフレであり、短編であり、本作なのだろうと思います。

この作品では、意味や事象の再編成が試みられており、それが現実とのギャップとなって、きっとそのことを面白く感じる方がいると思います。私もそう感じました。

「おい、それは○○じゃなくて○○だよ~~!」と登場人物に笑って伝えたくなるような、微笑ましいもどかしさ。これもまた監督の仕掛けだろうし、意外なところでストーリーに絡んでくるのかもしれません。いずれにしても、今後の展開が不安ながらも(たつきを信じろ!)楽しみであります。


この作品の主題歌は、ナノさんが歌っています。
どこかで聴き覚えがある声だと思ったら、蒼き鋼のアルペジオの主題歌の人でしたよ。



(上記の動画はMADですが、とてもよくできていますw)


まあ、本作の主題歌を聴いて、この作品の本気度がパないことを強く感じました。たつき監督は本気なのです。
楽しみじゃありませんか! 第3話が今からもう待ちきれませんが、楽しみに待つことにします。

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