【作業用】パチスロ音楽の歴史を(雑に)振り返る

前回のブログで、パチスロのメフィストとファウストの動画リンクを張って、自分でもその動画の曲を聴いていたら、無茶苦茶懐かしい気分になって、
よっしゃ、こうなったら(?)昔から最近のまでのパチスロ動画のリンクを張ったるで〜、
という気分になったので他の方の動画リンクを張っていきます。

※2021/5/2更新 リンク切れの動画を張り替えました。
※2024/7/1更新 リンク切れの動画を張り替えました。


1.とりあえず何か音を鳴らしておく時代

パチスロには、大雑把に言って大当たり(BIG CHANCE or BIG BONUS)、小当たり(REGULAR BONUS)の特殊な状態と、そうでない状態があります。
プレイヤーにその特殊な状態であることを分かってもらうために、「とりあえず何か音を付けたろ!」という感じの時代の台の1つがこれです。

アラジン(2号機)


03:55辺りでBIGが当たるのですが、そのときに奏でられるのは、何と「町内会からのお知らせ」風のアレ、です。ピンポンパンポン、っていう。

音楽というか、効果音というか、とにかく、「アラジン」という世界観とは何も関係ない音です。
でも、この音が鳴るとBIG CHANCEに当選したことが分かりはします。

ちなみに、この台には「集中役」という、現行機でいうところのRT(リプレイタイム)的な、コインが継続して増え続ける機能が搭載されていますが、なんと、アラジンの時代には、それと分かる音が何も鳴りません。
一応、筐体の外部で、店側がパトランプ等を付ける等していて、それがBIGでもないのに回転しはじめるので、集中役に入っていることには気付くのですが、現行機種の派手な演出からすると、恐ろしく地味です(でも爆発力はこの時代のほうがむしろ…w)。


2.なんか誰でも知ってる曲でも載せたろ! の時代

1〜3号機のころの筐体の音源はどれも似たようなものだと思いますが、メーカーの中には、単なる効果音のループなどではなく、明確に「曲」「音楽」と呼べるものをボーナス時に聴かせるものがあります。

ニューペガサス(1.5号機)


0:35過ぎにBIGに当選しますが、その時に流れるのが、ショパンのノクターンです。
音源のショボさはともかくとして、簡略化された曲の旋律と伴奏が流れます。この機種のパネルにはペガサスの星座が描かれているので、まったく世界観が違う、というわけではないですが、ペガサス的かというとそうでもなかったりします。

この機種のコイン「吸い込み方式」という沼ですっかりヒートアップした頭をこの曲でクールダウンするための曲という感じもして、実はこの機種にこの曲はよく似合っていると思います。

スーパープラネット(3号機)


この宇宙的世界観と、「もろびとこぞりて」は何の関係もなく、まさしく、「BIGに入ったからなんか有名な曲流したろ!」という感じでこの曲が流れます。まあ、素朴というか、どこか微笑ましい感じが、リールのコミカルな絵柄とマッチして独特な存在感を醸し出すことに成功しています。


3.世界観と音楽との邂逅…黎明期

4号機になると、機種が持つ世界観と音とを一致させようとする動きが出てきます。

ダイバーズXX(4号機)


山佐というメーカーの代名詞「ニューパルサー」とその後続「ダイバーズXX」では、BIG獲得時に、特徴的な効果音を鳴らします。
ニューパルサーは「カエル」の絵柄でBIGを獲得したときにはカエルの鳴き声が響きます。
ダイバーズXXは海中遊泳をモチーフにしており、絵柄「カメ」でBIGを獲得したときに「浦島太郎」のジングルが鳴り響きます。
また、曲もリールの絵柄に沿うイメージとなっており、世界観を曲でより正確に説明しようという意気込みが感じられます。

クランキーコンドル(4号機)


ユニバの代表機の1つのこの台も山佐の台と同じで、コンドルの絵柄でBIGを開始すると、「コンドルは飛んで行く」のジングルが鳴り響きます。曲もパネルのコンドルの雰囲気に沿ったコミカルなイメージで統一させていて、この流れは現行最新機種にも受け継がれていきます。


4.曲にストーリー性を持たせる

4号機の中心は1990〜2000年代ですが、アーケード、PC、コンシューマーのゲーム業界の音楽からするとまだまだ未発達な印象のある時代です。
それでも徐々にゲーム音楽にパチスロ音楽も追いついてきます。

タコスロ(4号機)


和風を前面に出していて、しかもスピーディな展開に何かストーリー的なものを垣間見ることができます。この流れはハナビや大花火に繋がります。

CCエンジェル(4号機)


天使をモチーフにしたこの機種、いつもは元気一杯、でも時にはセンチメンタル、という、キャラへの性格付けを感じる台です。

バイオメサイア(4号機)


パチスロにホラーを持ち込んだ異色作です。リールはブラックだし、髑髏はあるしで、そのおどろおどろしい世界観をきちんと曲に落とし込んでいます。また、パチスロでよくあるコミカルさもこの機種ではかなり抑えていて、本格ホラーという佇まいになっています。

コングダム(4号機)


ゴリラの王様が支配する王国「コングダム」という面白設定の機種で、この王様はどういう治世を行っているのかが曲から読み取れる感じです。


5.音源の進化と没入性の追求

長く続く4号機の時代ですが、日進月歩でゲーム性や筐体が進化し、その流れで音源もより進化していきます。その進化の過程の中で、音楽がプレイヤーに与える影響というものが、おそらくメーカーの中で真剣に研究され始めたらしく、ゲーム性だけでなく、音楽自体でパチスロに射幸せ……ゲフンゲフン…、プレイヤーにより強烈な没入性を与え始めます。

デルソル(4号機)


音源、むっちゃ良くなってますねw。BIGとCTの過激な絡みが音楽にもよく現れています。

タロットマスター(4号機)


タロットの世界観を4thリールとその音響で表現してプレイヤーを虜にした機種。音源の良さを活かしたアコースティックなモチーフが最高。

獣王(4号機)


サバンナチャンスという大量獲得ゲームの熱さを没入性MAXの曲でプレイヤーを夢中にさせた機種。

ナイツ(4号機)


大量獲得機が流行る中、癒しのようなパチスロが誕生します。セガのゲームに似てるとかは禁句です。
機種の世界観に従属するのではなく、対等に渡り合うような音楽となっています。

ミリオンゴッド(4号機)


良くも悪くもパチスロのその後の運命を変えてしまった機種。ゲーム性の荒さとこの曲のとてつもない没入性で、この機種に接した全てのプレイヤーの脳裏から離れなくなってしまったとか。

南国育ち(4.5号機)


パチスロに様々な規制が入りだした頃の機種。音楽はかなりの完成度で、荒いストック機のゲーム性によるプレイヤーの緊張と疲れを癒します(ただし財布は癒されない)。


5.成熟期〜現在

5号機になると、機種のスペックが大幅に制限されることになり、パチスロは演出で没入性をカバーするようになります。その流れで、版権ものとか、時代の流行を積極的に取り入れるようになるなど、「できることはどんなことでもやる」感がより出てきます。音楽はもはや他の業界とも遜色ないものに限りなく近づいていきます。

モエるまりんバトる(5号機)


ツインエンジェル2(5号機)


マジカルハロウィン(5号機)


バジリスク(5号機)


アナザーゴッドハーデス(5号機)





という感じで、駆け足でパチスロ音楽の歴史を振り返ってみました。
0〜5号機までで2300機種を超えるようなのでここではほとんど紹介できませんでしたが、また機会があれば、今回紹介していない台の曲のリンクを張ろうと思っています。

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