ピース70周年記念記事その5 ザ・ピース(2回目) #01376

ピース誕生70周年についての記事も今回で5つめとなりました。
ショートピースの次に吸ったのは、こちらです!

ザ・ピース
タール10mg/ニコチン1.0mg
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価格は破格の一金1,000円。
それだけに、まず包装にこだわっています。

透明フィルム、外箱、それから金属のケース、密封のための金属のシール、さらにタバコ本体を優しく包み込む金色の包装紙と、タバコにたどり着くまでがまるで儀式。

気がつくと、丁寧にタバコを扱って、丁寧に吸おうという気持ちになっています。

厳かに1本取り出して、まずは、火を着ける前にタバコそのものの香りをテイスティング。

ふうむ、このタバコ氏は、いったいどこの貴公子であらせられるのか。

ショートピースの系譜を受け継ぎながらもさらに細身でブレのない上品な香りが鼻に恭しく挨拶してきます。

かと言って、取って付けのフレーバーが付与されているというわけでもなくーーー

いつの間にか目を閉じてこの貴公子と挨拶を交わしてましたが、それでは先に進みません。


火を着けて、二口目にまずはクールスモーキング。

ほぉ…後味がとてつもなくライトです。

まるで、質の良い砂糖菓子を嗜んでいるかのごとく。
タバコ味も甘さも後を引かず、まるで吸っていないかのようです。

そう、シルキーで、あるいは、羽衣のような透明感。


次にやや強めに吸ってみます。

バニラを感じるものの、ピース・ライトよりは控えめ。
その代わりに、何か気持ちのいい香りが鼻腔に追随してきます。
何のフレーバーなのかは分かりませんが、プラムとも、バニラとも違うなにかです。

ウィーン少年合唱団のような清い歌声のような香りとでも言うか。


そうそう、タールが10mgと言えば、ピース・ライトと同じで、もしかしたら味は同じじゃないだろうかと思っていたのですが、全然違いますね。

ザ・ピースと比べたら流石に気の毒ですが、この貴公子を前にしては、ピース・ライトはちょっと育ちのいい、躾のよく行き届いた一般家庭の子というところです。


そして、最後は強くぎゅっと吸ってみました。

さすがに鼻に辛さがきますが、それでも、長いフィルターと、密集した1列の空気穴によって、下品になることを回避できています。

貴公子と議論で熱くなったような感じでしょうか。しかし、荒ぶっても、品格は失わないという感じです。

いろいろな強さの吸い方で表情を変える、ザ・ピース、そしてそのどの表情も良いのです。


それで、今度は、ショートピースと吸い比べてみました。

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ショートピースにCS5を挿して、吸ってみました。

ううむ、流石はうまさの源流。
人生の酸いも甘いも噛み分けた、老練でしかも若々しい一面も見せるという圧倒的な貫禄。

好奇心をいつまでも忘れないような複雑で香しい、忘れがたき存在感。


ザ・ピースは、しかしながら、ショートピースと真っ向勝負に挑んでいる感じではなく、
新しい道を歩んでいくことで共存共栄を望んでいる、という趣です。

ショートピースや、ピース・ライトの代理でもなく、後釜というわけでもなく、ザ・ピースを吸いたいのなら、ザ・ピースを買うしかない、という芯の通った味わいだというのが、今回の感想です。



ピース70周年記念記事リンク
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ピース70周年記念記事その4 ショートピース(4回目) #01375
ピース70周年記念記事その5 ザ・ピース(2回目) #01376
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頭ではなく体を使って答えを出すというのがおもしろい




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