久々のピンボール聖地への来訪 #01366

もう何年前になるのか、上京してから、音楽ゲームのプレイを本格的に開始する前に、一時期熱中していたのがピンボールです。

ピンボール自体は小学生のときから(なので35年ぐらい前から)遊んでいたのですが、その後、だんだんとゲーセンから姿を消すのと同時にいつの間にか遊ばなくなってしまっていたのですが、
都内にもいまでもピンボールで遊べるゲーセンがあることを知り、いくつかの店を渡り歩きました。

その中でも、特にメンテナンスの状態が常によいのが、東京都日野市、豊田駅5分のところにある、ネバーランドです。数年ぶりの来訪となります。過去の記事

ゲームセンター ネバーランド
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以前はやや寂しい通り沿いにあったこのお店ですが、今は一昨年できたばかりのイオンの目の前となり、初めての人でもここを訪れ易くなったのではないかと思います。


店内に足を踏み入れてみると、以前と変わらず、ピンボールが並べてありました。
店員のHさん、私のハンドルネーム「ENH」を覚えていてくださりありがとうございます。とても嬉しかったですよ☆

※下記写真の掲載にあたっては、全て店員さんの事前許諾を受けております。

店内
なお、ピンボールだけでなく、通信麻雀、一般ゲーム、エレメカ、音楽ゲーム(太鼓の達人)なども設置してあります。
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最新の(2014年)のものから、古いものとなると、1972年製の骨董レベルのものが配置され(2016年5月現在)、しかもどの筐体もほぼ不具合なしで楽しむ事が出来ます。

昨今のデジタルなゲームからすると、普通に動作するのは当たり前のことだと思われるかもしれませんが、金属のボールが常に物理的に高速で役物に当たり続けるという中で、不具合なく動く、それも骨董品の筐体であってすらきちんと動くというのは、もはや奇跡的ですらあります。

その奇跡は、ミスターピンボールと呼べるややご年配のカリスマ店員のHさんを始めとするこのゲーセンの店員さん達の日々のこまめなメンテナンスによって維持されており、
そのため、プレイヤーは筐体の調子になんの不安も抱くことなくプレイに集中できるのです。

このことは、他のゲーセンのピンボールが、一度故障してしまうと何週間も修理中のまま電源が落とされているという風景が珍しくないことから、本当に、今の日本にあってはまれなことなのです。


ここ数年は、スマホにゲーム市場を奪われてしまい、外に出てゲーセンで据え付けのゲームを遊ぶ、という風習が廃れつつあります。それはどのような種類のゲームにも当てはまるのですが、ピンボールもその影響を受け、徐々に縮小傾向にあるようです。

時代の流れには逆らいがたく、いずれはデジタルではない、本物のピンボールで遊ぶということが国内ではできなくなってしまうかもしれないので、もし、この記事を読んで興味を持たれた方は、遊びに行ってみてください。

ピンボールの操作は、日常生活からは果てしなくかけ離れているので、初めての方は、きっとそのボールを両側のフリッパーで弾き飛ばすことで生まれるその高速な球跡を追う事の意外な面白さを感じることができると思います。

そして、こういう遊びは、動画で見るだけでなく、実際に自分で動かすのが面白いのです。
所詮はゲームであり、日常生活に必須のことではありませんが、きっとこれまでにない潤いを日々の生活にもたらしてくれると思います。

新しい刺激を求めている方、ピンポールの実機を遊べるうちに(当面は大丈夫だと思いますが)、ぜひ遊んでみてください。
※なお、ピンボールの設置ゲーセンは、ほかにも都内に数店あります。高田馬場のミカドなどなど…


ここからはネバーランド店内各筐体のプレイの感想です。

AC/DC Luci premium
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オーストラリアのロックバンドAC/DCがそのままピンボールになったファン垂涎の1台。
ピンボールメーカーの社長のこだわりなのかどうかは知りませんがw、
選び抜かれた12曲がプレイ中に楽しめます。
面白いのは、ゲーム開始時にボールを打ち出す前に、フリッパーで選曲して、Fireボタンで決定できることです(プレイ中にも条件によって次々に選曲ができます)。
(太字分を5/26に修正)
まあ、プレイ中は玉を追うので忙しく、寛いで鑑賞するのは無理かもしれませんがw、
ファンの方にはなじみ深い曲があると思いますので、これはぜひとも打たないといけない機種です。

プレイ例(他の方の動画作品のリンクです)



Star Trek Premium
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アメリカでは今でも絶大な人気を誇るSF映画の金字塔の1つ、スタートレックのピンボールが2014年というごく近年に発売されました。新台なので、定価だと約75万円+αを越えるであろう筐体価格ですが、それを遊べてしまうというのはプレイヤーとしては嬉しいことです。

しかし2010年を過ぎてなお、スタートレックを発売するあたりがいかにもアメリカらしいというか、ピンボールメーカーの趣味というか…w でもまあ、たぶん今でもすごく人気があるという証拠ですよね。

余談ですが、つい最近Amazonプライムでスタートレック映画版の第1作を観たのですが、スターウォーズとは違う、大人になってから作品の意味に初めて気付くような深いつくりになってたのがとても印象的でした。
映画の感動にもいろいろなタイプがあるのだなぁとつくづく思い至った次第です。

話を元に戻すと、この筐体にはエンタープライズ号の模型がしっかりと盤面の中央に鎮座しており、雰囲気充分。BGMも当然スタートレックなので原作を知っている方はもちろんのこと、知らない人でも、宇宙空間での戦いをピンボールで存分に体感できることでしょう。

それと、SF作品らしく、ボールが役物に当たったときの音響がとても面白いです。SF的というか。なかなかに電子的な刺激的な音がするので、音の面でも楽しめると思います。

プレイ例



レトロな作品からはこちらを。

Robin Hood セガ1972年製
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なんと国産ピンボールです(パネルに書いてあるSEGAの古いロゴが懐かしすぎる!)。
それと、この年代のものにはまだIC基盤が搭載されておらず、リレー方式(たぶん)ということもあり、アナログ感が半端ないです。現行のソリッドステートタイプの筐体で見られる派手さとは無縁な分、なにか省エネ感たっぷりで、ほのぼのしています。

しかし、ゲーム自体はとても難しいです。いきなり下穴に落ちたときの救済機能である「フリーズ」も搭載されていないので、ゲーム開始から10秒くらいでいきなりロストすることもしばしば。
しかし、それでも長く遊ぶテクニックはあるらしく、常連さんは高スコアをたたき出しています。
私は…、やたら100円玉の支払いのいい弱小プレイヤーと化してましたw


その他にも新旧の筐体が設置されており(7台)、いずれも保存状態は極上ですので、まずはプレイをお勧めしますよ。


と、記事を一通り書いてみたら私自身もまた遊びに行きたくなりました。
近いうちに仕事帰りにでも寄って見ようと思います。

この記事へのコメント

pinball探してます昨日から
2017年06月11日 00:58
リンクをみると2016・8に閉店ですね。残念
eの人
2017年06月11日 21:26
こんにちは。
ピンボールはメンテが難しいのと、今の時代だとやや訴求力に欠けるところがあるためなのか、ゲーセンの中の人によほど思い入れがないと置いてないのが現状です。

東京といえども、年々設置店は減少していますが、
ここ半年だと、
ミカド(高田馬場) …約4台
タイトーステーション神田店 …1台
にて置いてあるのを確認しました。
後は、帝釈天の駄菓子屋内とかにも今でも置いてあるかどうか、というところです。

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